最近、フレイルやサルコペニアという言葉がよく取り上げられています。サルコペニアは以前にご紹介しましたが、今回はフレイルについてご紹介します。
(サルコペニアについてはこちらをクリックしてご覧ください)
フレイルとは
フレイルは英語のFrailty(フレイルティ)がもとになっており、日本語では虚弱、弱さなどと訳されます。2014年5月に日本老年医学会がフレイルという名前を提唱しました。
同学会によると、フレイルは健常な状態と要介護状態の中間の状態を指し、多くの場合、健常な状態から要介護状態に至るまでに、このフレイルの段階を通過するとしています。厚生労働省では加齢とともに、筋力や認知機能などが低下し、生活機能障害、要介護状態、死亡などの危険性が高くなった状態としています。
厚生労働省では、65~69歳の人の5.6%、80歳以上の人の34.9%がフレイル状態にあると公表しています。(参考:厚生労働省資料)
セルフチェック
以下の5項目のうち、3項目以上が該当した人はフレイルであると言われています。
- 体重の減少(1年で4.5kg以上が自然に減少)
- 歩く速度が遅くなった
- 疲れやすい
- 握力の低下
- 普段の身体活動の低下
予防するために
筋肉低下を防ぐため、タンパク質を摂ることが大切です。 肉や魚、大豆製品や乳製品といったタンパク質の多い食品をなるべく毎食摂るようにしましょう。
また、体の衰えを防ぐために運動をしましょう。最近は早期回復のため、手術の翌日には頑張って歩くように指導する病院も多くなっています。
元気でいるために、日頃から意識して体を動かすように心掛けましょう。