最近、このような無気力な症状はありませんか。
- なんとなく体が重い、だるい
- 外出が億劫になる
- 感情の起伏が小さくなる
- 周囲に無関心になる
- 集中力がない
これらの反応は無気力症候群に見られるもので、強いストレスから心を守るための逃避行動だとも言われています。
無気力症候群は3月から4月の受験・入学シーズンを乗り越えてきた大学生に多く見られる五月病の症状として知られていますが、最近では学生だけではなく、社会人でもこの症状を呈する人たちがいると報告されています。
一時的な急性ストレスなので、新しい環境に慣れると次第に改善されますが、長引くと悪化することもあります。長時間にわたって強いストレスを受け続けると、副腎皮質からコルチゾールというホルモンが過剰に分泌され、ストレスに対抗します。やがて副腎が疲労、機能低下し、コルチゾールが減少して抑うつ症状があらわれます。
コルチゾールの過剰分泌を予防するためには
規則正しい生活
- 日中は日差しを浴び、外気を吸うようにする
- 適度な睡眠時間
栄養バランスのとれた食生活
- 副腎機能を活性化させる働きがあるビタミンCを摂る
- 青魚に多く含まれるDHAやEPAを摂る
自覚がないまま、無気力症候群のような症状が出て、初めて自分の抱えているストレスに気づく人もいるでしょう。疲れているなと思った時は、自分の体の声に耳を傾け、気分転換や休息を取るなど、生活を見直すように心がけましょう。