夜食症候群

夜遅く食事をとると太りやすいことは知られていますが、そのメカニズムが研究からも明らかにされています。

食欲をコントロールするホルモンの1つに、体内の脂肪細胞で分泌されるレプチンがあります。基本的には食事をした後に分泌され、脳の視床下部にある満腹中枢を刺激し、満腹感を感じるようになります。すると、食欲が抑制されるという仕組みです。

メタボリックシンドロームの予防において、レプチン善玉の働きをしていますが、夜遅い食事が習慣化すると作用が低下し、これに伴い、血糖値や中性脂肪の値が上昇しやすくなることが知られています。この現象は夜食症候群(Night Eating Syndrome)と呼ばれ、飲酒後、夜中にお茶漬けやラーメンなどの炭水化物を食べたくなるのも、夜食症候群の一例です。

また、体脂肪が多いほど、健康を維持している物質の代謝が乱れ、メタボリックシンドロームのリスク因子となる高血糖・脂質代謝異常・高血圧などをまねきやすくなります。

夜食症候群の改善には、

  • 夜型の生活を見直す
  • 就寝2時間前には食事を終わらせる
  • 残業時は先に軽食を摂るなどして、夜食の量を減らす

など、体脂肪を貯めないような食習慣を心がけましょう。