緑茶の主な成分のカテキンには、健康維持に役立つさまざまな働きがあると言われています。
ある県立がんセンターの調査によると、緑茶を毎日10杯以上飲む方は、飲まない方に比べ、ガンになる確率が約2分の1、肺ガンだけに限定すると約3分の1に抑えられるという結果が出ています。
また、厚生労働省の発表によると、ガンによる死亡率が低い市区町村のランキングで、静岡県の掛川市が女性1位、男性2位となっており、ランキング上位には同じ静岡県の藤枝市、浜松市なども含まれています。静岡県は緑茶の名産地であり、愛飲されている方が多くおられます。緑茶を飲む習慣がその要因の1つになっているのかもしれません。
ではなぜ、緑茶は健康に良いと言われているのでしょうか?
ガンなどの病気や老化には身体の酸化が関わっており、ストレスや不規則な生活、ウイルス感染などで身体に負担がかかると、体内で活性酸素が発生し、細胞を酸化(錆つかせる)させ、やがてさまざまな病気や老化をまねくと考えられています。抗酸化物質にはこれらを防ぐ働きがあり、赤ワインやチョコレートに含まれる抗酸化物質のポリフェノールはマスコミなどでも取り上げられて、注目されています。
緑茶に含まれるカテキンもポリフェノールの1つです。植物は太陽の光を浴びることで育ちますが、有害な紫外線から身を守るため、植物は抗酸化物質を作り出します。これが緑茶のカテキンです。
健康で長生きするために、ストレスをためないことや栄養バランスのとれた適量の食事、十分な睡眠などの生活が必要です。これらのことを心掛けて、毎日の生活にカテキンを取り入れてみてはいかがでしょう。