今回は最近話題のアマニ油(亜麻仁油)についてご紹介します。
アマニ油は植物の亜麻(アマ)の熟した種子から作られる油です。亜麻は中央アジア原産のアマ科の一種で、フラックスシードオイルやヌメゴマ、アカゴマなどと呼ばれることもあります。
アマニ油には体外からしか摂取できないオメガ3脂肪酸の1つであるα-リノレン酸やリノール酸、オレイン酸などが含まれています。
α-リノレン酸は摂取すると、EPAやDHAへ変換され、血液がサラサラになる、中性脂肪を下げる、冷え性やむくみの改善などの効果があると言われています。
リノール酸は中性脂肪や悪玉コレステロール、血圧や血糖値を減少させる効果があると言われています。
オレイン酸にも血液がサラサラになる、血中コレステロールの減少、美肌効果があると言われています。
厚生労働省が策定する日本人の食事摂取基準(2015年版)では、オメガ3脂肪酸を成人1人あたり1日約2グラム摂ることを推奨しています。アマニ油なら小さじ1杯(4.6グラム)で1日分が摂取できます。
しかし、アマニ油は熱に弱く、酸化しやすい特徴があり、酸化が進むと身体に害があるとされるトランス脂肪酸へ急速に変化していくと言われています。そのため、炒め物などには不向きです。熱が加わらないサラダなどで食べるようにしましょう。また、保管する際は必ず冷蔵庫に入れましょう。