胃を強くする方法

近年、胃が強くきれいな人は病気になりにくく、長生きできる可能性が高いということがわかってきました。胃が不調になる原因として、以下の3つに大きく分けられます。

  • 胃の動きが悪い
  • 胃の膨らみが悪い
  • 胃に炎症がある

これらを改善すれば、強くてきれいな胃にすることができると言われています。

寝る前に食べない

胃は空腹時に運動し、摂取した食べ物の食べカスや剥がれ落ちた細胞を十二指腸へ押し流して、胃の中を掃除しています。

特に空腹が長時間続く就寝時に掃除を行いますが、就寝前に食べると食後の運動が続くため、空腹時の運動へ移れなくなります。

食べ物が胃から十二指腸へ送られるまで、およそ2~3時間かかります。例えば、半熟卵は1時間30分、米は2時間、パンは2時間45分かかり、脂肪分が多く含まれるステーキは4時間15分、バター(50g)は12時間かかると言われています。

夕食はできるだけ脂肪分を控え、就寝2時間前までに済ませるのが理想的です。

朝食を食べる

朝食をとらないと、空腹時の運動が弱まると言われています。朝食はきちんと食べるようにしましょう。

ストレスを解消する

健康な胃は食べ物が入ると上部が大きく膨らみ、食べ物がたまるスペースをつくります。しかし、膨らみが悪い人は食べ物が胃にためられず、すぐに十二指腸へ送られてしまいます。すると、十二指腸はブレーキをかけるため、胃に食べ物が停滞します。これが胃もたれの症状の1つです。

特にストレスは胃の膨らみを悪化させます。できるだけストレスをためないように心がけましょう。

ピロリ菌を除菌する

慢性の胃炎にかかっている人は、ほぼ100%がピロリ菌に感染しており、除菌しない限り炎症が続き、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がんなどの原因になります。しかし、除菌すれば半年ほどで慢性胃炎がなくなると言われています。

タウリン、ビタミンU、フコイダンを摂る

主に魚介類に含まれるタウリンには、胃粘膜の障害を抑えて、胃の細胞の寿命を延ばす効果があります。

また、キャベツに含まれるビタミンUは、胃酸を抑え、胃炎を軽減してくれます。ただし、加熱すると壊れてしまうため注意してください。

ワカメ、コンブなどの滑り成分のフコイダンは、胃粘膜をサポートし、ピロリ菌が粘膜に付着するのを防いでくれます。

胃を強くして、病気になりにくい体質にしましょう!