私たち人間にとって、水は生きていく上で必要不可欠なものです。人間の身体は成人の場合、その約６０％が水分で構成されていると言われています。
あなたは１日にどれくらいの水を飲んでいますか？今回は水分の補給についてお話しします。
１日に必要な水分量
１日に必要な水分量は「体重×１ｋｇ当たりの必要水分量（ｍｌ）」で求められます。
新生児：１５０ｍｌ
幼児：１００～１２０ｍｌ
子供：５０～１００ｍｌ
成人：５０ｍｌ
老人：４０ｍｌ
例えば、成人で体重６０ｋｇの人の場合、６０ｋｇ×５０ｍｌ／ｋｇ＝３０００ｍｌ＝３Ｌの水分摂取が１日で必要となります。
水分の補給が必要な理由
体内の水が栄養素や代謝物の運搬などを行なっています。体には一定の水分が必要です。
| 体内の水分の１％が失われると | のどが渇いたと感じます。 |
| 体内の水分の２％が失われると | ぼんやりしたり食欲が減退するなど、体調の不良がみられます。 |
| 体内の水分の５％が失われると | のどがカラカラになり、脱水症状や熱中症の症状があらわれます。 |
| 体内の水分の１０％が失われると | 筋肉のけいれんや循環不全がおこります。 |
| 体内の水分の２０％が失われると | 死に至る危険性があります。 |
飲み物で必要な水分量
成人の場合、飲み物で必要な水分は１日に約１．５Ｌと言われています。スポーツや発熱などで発汗量が多い場合はこれ以上の水分を摂取する必要があります。
効果的な水分の飲み方
せっかく水分を摂取するように心がけても、効率よく水分を摂取しないと体内に吸収されません。人間の身体に一番吸収されやすいのは、常温の軟水と言われています。軟水は身体の水分に近い状態なので、体内での吸収率が高いと言われているのです。
飲み方は一気にたくさん飲むのではなく、コップ１杯を１日に６～８回程度に分けて飲むようにしましょう。特に朝は血液の濃度が一番高く、脳梗塞や心筋梗塞を引き起しやすい時間帯ですので、朝起きた時、まず水を１杯飲むように習慣づけましょう。
また、睡眠中や入浴時も水分が失われるため、寝る前や入浴後に水分補給することをオススメします。また、こまめに水を飲むことで、新陳代謝も活発になります。適切な水分の摂取を心がけて、体の不調を防ぎましょう。
