ストレスと食生活

春になり、新しい職場や人間関係など、ご自身を取り巻く環境の変化でストレスをためてしまう方も少なくはないでしょう。

ストレスには大きく分けて、急性ストレス慢性ストレスがあり、ストレスに関わる自律神経には交感神経副交感神経があります。

例えば、会議の場で急に意見を求められた時、

  • のどが渇く
  • 胃が委縮する感覚
  • 手に汗握る

など、急性ストレスを抱え込んだ時の状態は交感神経の働きによるものです。また、しばらくすると、

  • ホッとする
  • お腹がすいてくる

などは、副交感神経の働きによるものです。

このように、交感神経副交感神経のバランスが保たれた場合、ストレスに適切に対応できていると言えます。

これに対し、

  • 職場の人間関係がうまくいかず、ずっとイライラする
  • 長時間労働で疲れがたまっている

など、持続的なストレスが慢性ストレスです。

慢性ストレスでは脳がホルモン系へ命令し、ストレスホルモンが放出され、脂肪を貯めこむ体になろうとします。

ストレス解消で、

  • 甘いもの
  • 脂っこいもの
  • アルコール

をより食べてしまうのはこのためです。このような食生活が肥満への道となります。

やけ食いなどは、手早くストレスから解放される手段かもしれませんが、体調を崩す恐れもあります。食べたい衝動が抑えきれない人こそ、自分自身のストレスの状態を正確に理解し、食べ物以外でリラックスできる手段をぜひ見つけてください。