現在、生活習慣病予防の1つとして、食塩の過剰摂取に注意が必要とされています。食塩摂取の約70%が調味料類からであり、塩分を含んだ調味料の使い方や、酢・香辛料などを上手に使うことがポイントです。
からだデリのお弁当(冷凍)にも「いんげんの酢味噌和え」「酢豚」「三色なます」など酢を使用したメニューを多く取り入れています。減塩すると食事が美味しくないのでは…と思われるかもしれませんが、酢や香辛料を上手に取り入れることで、美味しく食べることができます。
その中で、今回は「酢」について取り上げたいと思います。
酢の効果
酢の酸味には、塩味を強く感じさせる特徴があります。また、酢には料理全体の味を引き立て、塩分を控えた料理も美味しく作ることができ、減塩効果が期待できます。また、その他の効果として、食欲増進・防腐作用・疲労回復・便秘改善・カルシウム吸収促進などが挙げられます。
酢を使った料理のポイント
酢は調味料として完成した料理にかけて使用し、原液では飲まないようにしましょう。また、酢を空腹時に摂取すると、胃を痛める原因にもなります。
酸味には柑橘類や香辛料がよく合うので、酢をベースにしたドレッシングもおすすめです。酢をドリンクで飲む場合は、穀物酢は香りや酸味が強いため、黒酢や果実酢を5~10倍の薄めに希釈して飲むのがおすすめです。黒酢には代謝をあげて血流をよくする効果もあるので、冷え性の改善にもつながります。
酢は酢酸成分と呼ばれる酸を含んでいます。酢酸は歯のエナメル質を溶かすため、虫歯や知覚過敏になったり、口腔内トラブルの原因となるため、酢をとった後はうがいで酢酸成分を除去しましょう。また、酢酸成分が胃腸内を刺激し、胃痛の原因となってしまうことがあります。胃潰瘍や胃腸の弱い方は酢の摂りすぎに注意が必要です。
最後に
酢の起源は古く、最古の発酵調味料とも言われており、さまざまな効果が期待できます。意識的に食卓へ取り入れてみましょう。